【曲目紹介】

各曲について、会場でお配りしたのと同じ曲目紹介を掲載しています。




セビジャーナス

「セビリアの娘たち」という意味で、セビリアの郷土民謡として発達しました。世界各地からの観光客も数多く集まる当地の有名な春祭りでは、着飾った老若男女が一週間もの間、夜も昼も徹して、この曲ばかりを踊り続けます。

タンゴ

アルゼンチン・タンゴなどとは別のもので、スペインのジプシーが古くから唄い踊っていた、フラメンコ独特のフィーリングを持つナンバーです。軽妙でありながらどことなく安定感のある2拍子系のリズムからは、饒舌でたくましいジプシー女のイメージが浮かんできます。

カラコレス

カディス発祥のアレグリアス系の曲の一つで、多くの場合、大ぶりの扇を持って明るく華やかに踊ります。カラコレスとは”かたつむり”のこと。(スペインではこれを食用とします。フランス料理のエスカルゴと同様ですね)歌詞の中に出てくるのは、かたつむりを売り歩く声を基にした、一種のかけ声であろうと言われています。

ルンバ

フラメンコのルンバは南米からの逆輸入という形で生まれたと言われています。メロディも歌詞も多様で、耳馴れたラテン音楽をアレンジしたものもよく耳にします。明るく、楽しい踊りです。

ガロティン

伸びやかで陽気なメロディ。「アイ、ガロティン アイ、ガロタン」というほのぼのとしたフレーズは何故か心に残ります。因みに”ガロティン”とは”小さな棒”を意味する言葉が語源とか。「私の帽子に聞いてごらん…」という歌詞が有名で、多くの場合、コルドベスというつば広の帽子を使って踊ります。

ティエント

タンゴの中で、特にテンポのゆるやかな、神秘的なかげりの濃い曲調の一型を「ティエント」と呼びます。踊りの型式としてのティエントは、叙情的なティエントから土の匂いのするタンゴへ、さらに軽快なルンバへと次第にテンポをあげていきます。

コロンビアーナ

グアヒーラやルンバと同様、そのメロディに南米の音楽の影響が見られるナンバーです。情熱的で明るいコロンビア娘になったつもりで、一緒に楽しんで下さい。

ファンダンゴ・デ・ウエルバ

様々な種類のあるファンダンゴの中にあって、この「ウエルバ地方のファンダンゴ」は、踊りに向く、軽快なリズムを備えています。大らかな自然と結びついた爽やかな恋の唄、熱烈なお国自慢、この地にお御堂のあるロシオの聖母様への賛歌など、歌詞は多彩です。

ラ・カーニャ

フラメンコのナンバーの中で最も古い曲の一つ。「ミ、ファ、ソ、ファ、ミ」の音階でゆっくり唄う「ラメント(嘆き)」というフレーズに特徴があります。同じ系統のソレアレスと比べると、同様に重厚でありつつ、更に壮大でドラマティックな雰囲気を持つように感じます。

セ・メ・オルヴィド・オトラ・ベス

あなたと暮らしたこの街で
     今も私は待っている。
いつの日か あなたが
     私の許に帰って来て
昔と変らない日々が
     再び始まることを夢見て…

せつない女心は万国共通?

タラント

どこか妖しい魅力を湛えたタラントは、アンダルシア地方の東、ムルシア地方の鉱山に働きに来ていた鉱夫らによって唄われたもので、その幻想的な曲調と、アイ!(悲嘆・苦痛・驚きを表す感嘆詞)を多用する哀感を帯びた唄い回しにより「鉱夫の嘆き節」と言われます。

ブレリア

シェリーというお酒をご存知でしょうか。シェリー酒の生まれ故郷であるヘレスという町を中心に広まったのがこのブレリアで、本来フラメンコの担い手であったジプシーたちが最も好むナンバーです。語源は「からかう」という語であるとの説が有力で、リズムは複雑な12拍子。情熱的かつ奔放なこの曲には、やはりシェリーが一番合うようです。

タンゴ・デ・マラガ

マラガ出身の唄い手、エル・ピジャージョによって創りだされたマラガ地方のタンゴ。独特な短調のメロディは日本人にもなじみやすいようです。ところがこのピジャージョは稀代の大悪党。最もよく唄われる歌詞は「さらば牢獄の庭よ…」で始まります。

ソレア・ポル・ブレリア

「静」の踊りであるソレアレスの持つ暗く重い情感を、ブレリアの軽快なリズムに乗せることにより、「動」の踊りに変えたもの。昨今の踊りの中では、最もフラメンコらしさを感じさせるナンバーのひとつです。今日は、パンタロン(パンツ)で男振りのソレア・ポル・ブレリアを披露します。

ハレオ

クアドロ・フラメンコの曲と曲の間に唄われる「はやし唄」。パルマ(手拍子)のリズムに乗せて場を盛りあげます。

ファルーカ

スペイン北部のガリシア地方やアストゥリアス地方から南部の港町カディスに出稼ぎに来ていた人たちを、土地っ子たちは「ファルーコ」と呼びました。彼らの唄っていた民謡にカディス的味付けがされてフラメンコのナンバーになったのが、このファルーカです。一方、「ファルーコ」という単語には「勇敢な」という意味もあるため、本来、男性によって凜々しく力強く踊られるのが一般的です。近年、女性の中にもこの曲を踊る人が出てきました。

アレグリアス

「歓び」という意味のこの曲は港町カディスに育ちました。青く澄んだ空と海、マドロスパイプの伊達男、魅力的な女たち…。曲の構成も、華やかさの中に人生の明暗を含む展開となっており、フラメンコの代表的なナンバーの一つです。

ソレアレス

『フラメンコの母』といわれる曲で、語源は「孤独(ソレダー)」。基調となる和音が暗く重い感じなので、それに乗せて唄われる歌詞も、失恋、死、離別など人生の暗い部分を扱っています。フラメンコの踊りの中では、アレグリアスと双璧を成す重要なナンバーです。